2025.1.15
【山本百合子氏によるピアノリサイタル ~Soirée de La Saint-Valentin~】日時: 2月14日
HYGGE GINZA
Soirée de YURICO.~聖ヴァレンタインに寄せて~
2025年2月14日(Fri.)20:30~21:30
ピアニスト:山本 百合子
~山本百合子氏プロフィール~
•桐朋学園大学音楽学部卒業。
•ニューヨーク・ジュリアード音楽院でマスター・オブ・ミュージックの称号を取得し、同大学院修了。
•イタリア・シエナのキジアーナ音楽院ディプロマ取得。
•N.Y.リンカーンセンターにてデビューリサイタルを開催。以後、国内外で演奏活動を展開し、好評を博す。
【Program Notes】
<ロマン派>
ショパン(1810生~1849没)
♪ エチュード Op.25-no.1(1835年作曲)
ショパンは、ポーランド生まれのピアニストであり作曲家です。
20歳からパリで活躍し「ピアノの詩人」と言われました。
「天使の竪琴」と呼ばれるこのエチュードは、今宵のオープニングにふさわしいウェルカム・ワインのような、一日の疲れを癒やしてくれる華やかな曲です。
♪ ノクターン No.2 Op.9-2(1831年作曲)
ノクターンは、“夜想曲”という意味で、更けゆく夜にふさわしい名曲です。
映画「愛情物語」の主題曲に使われており、愛に満ちています。青年ショパン21歳の時の作品です。
♪ ノクターン No.20(遺作)(1830年作曲)
もうひとつの“夜想曲”。遺作とされているのは、ショパンの死後、彼の机の引き出しから見つかった作品で、書かれたのは20歳のときでした。恋していた歌姫を想って書かれたと言われます。映画「戦場のピアニスト」で演奏され、切なく胸に迫る作品です。
ドビュッシー(1862生~1918没)
♪ 「月の光」(1905年作曲)
フランス印象派の作曲家です。月の光のキラキラと輝く色彩を描写しています。
「ベルガマスク組曲」の第3曲目。ドビュッシーと親交の深かった詩人ヴェルレーヌ詩集<雅びた宴>の中に出てくる“18世紀の宮廷的(ベルガマスク)な月の夜”という詩のタイトル「月の光」からイメージされました。
<バロック・モダン>
ヘンデル(1685生~1759没)
♪ 「メヌエット」=(ケンプ編曲)
ヘンデルは、ドイツに生まれイギリスで活躍した、バロック音楽の著名な作曲家です。
フランス王ルイ13世(太陽王)が初めて踊った宮廷舞曲「メヌエット」は、たっぷりとした3拍子の優雅な作風です。
20世紀を代表するピアニスト、W.ケンプの編曲でお聴きいただきます。
J.S.バッハ(1685生~1750没)
♪ 「プレリュード」(平均律クラヴィーア曲集 第1巻No.1)(1722年作曲)
バッハは、ヘンデルと同年にドイツに生まれます。ドイツの教会音楽に一生を捧げた作曲家で、バロック音楽の父と言われます。この「プレリュード」は、後に19世紀のフランスの作曲家グノーによって「アヴェ・マリア」という美しいメロディをのせて編曲されます。バッハの時代の音律のピッチ(音律の周波数を合わせる基準)が、現代より半音低かったとのことから、今宵は、当時のまったりとした響きを再現したいと想います。楽譜に書かれた音を、即興で半音下げて演奏いたします。
<モダン・ジャズクラシック>
ガーシュイン(1898年生~1937年没)
♪ 「The Man I Love」〔私の彼氏〕(1924年作曲)
アメリカ・ニューヨーク生まれの作曲家です。ジャズとクラシックを融合したアメリカ音楽を生み出したひとです。この歌は、ジャズ歌手のビリー・ホリデイやサラ・ボーンによって有名になりました。
クライスラー(1875生~1962没)=ラフマニノフ(1873生~1943没)
♪ 「愛の哀しみ」(1921年作曲)
オーストリア生まれのヴァイオリニスト、クライスラーの名曲で、ウィーン独特のお洒落なワルツです。ロシア生まれのピアニスト、ラフマニノフとは親友で、ニューヨーク・カーネギーホールでの共演は有名です。ラフマニノフがピアノ・ソロに編曲しました。
ラフマニノフ(1873生~1943没)
♪ 「パガニーニの主題によるラプソディ」(1934年作曲)=(YURICO.編曲)
ロシア革命の混乱から逃れて、アメリカに移住したラフマニノフは、ピアニストとして名声を獲得しました。この「ラプソディ」は、全25の変奏曲の第18変奏が、甘く切なく豪華です。映画「ある日どこかで」の主題曲で流れます。
原曲はピアノとオーケストラのための作品ですが、この第18変奏を私がピアノ・ソロに編曲いたしました。どうぞごゆっくりお楽しみください。
ミュージックチャージとしてお一人様2,000円を頂戴いたします(ご飲食代およびテーブルチャージは別途申し受けます)。